細川侯五代逸話集
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第一章 現代語訳編 ―「随聞録」の世界―19即座に、古くより不吉なものを吉兆に転じる歌があると月毛には心にかかる雲もなし吉し悪しぞとて何わかつべき(月毛といえば月。月に不安な雲がかかることなく晴れ晴れした時のように、心にかかる事もないという吉兆である。毛並みの良し悪しがあるといっても月毛には変わらず、どうして分けて考えることがあろうか)図1 慶長5年(1600)、幽斎は禁裏の歌合類を借り出し、門弟の協力のもとに書写・校合を果たした。図は『堀川院次郎百首』(1676刊、熊本県立大学歴史学研究室蔵)より。本奥書に「以 勅本奉書写校合/訖/慶長五年仲夏中澣 玄旨」と見える

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